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エリオット・ペイジ(Elliot Page)

12月1日(火)にSNSで声明を発表したエレン・ペイジ。自分がトランスジェンダーであり名前はエリオット、これから自分を示す代名詞は「He(彼)」とジェンダーニュートラルな「They」であると綴っている。「このメッセージを書けること、人生においてこの場所にたどり着けたことを幸運に思う」「この旅路を支えてくれた素晴らしい人たちに圧倒的な感謝の気持ちを感じている」。トランスジェンダーコミュニティがカミングアウトの後押しをし、勇気づけてくれたと明かし「みなさんの勇気、寛大さ、この世の中をもっと受容性と思いやりのある場所にするために絶え間なく働いていることに感謝している。私は自分に可能な限りの支援を提供し、愛のある平等な社会を実現するためにこれからも努力していく」と表明している。

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「同時に私は忍耐強さも求める。この喜びは本物ではあるが、壊れやすいものである。私は今とても幸せで、自分がどれほどの恩恵を得ているのかわかっている。でも真実を言えば怖くもある。プライベートを侵されること、ヘイト、ジョークや暴力を恐れている。誤解がないように言っておきたいのは祝福すべき歓喜の瞬間を台無しにしようとしているわけではないこと。私はただ全体像を伝えたい」。エリオットはトランスジェンダーに対するヘイトや差別が後を経たないこと、それが残酷で陰湿なものだと訴えている。2020年だけで40人のトランスジェンダーが殺され、その大多数が黒人とラテン系のトランスジェンダーの女性だという統計も例に出している。「トランスジェンダーの医療を禁止し、私たちが存在することを拒否する政治家たち、巨大なプラットフォームを持ち、それを利用してトランスジェンダーコミュニティへの敵意を撒き散らしている人たちへ。あなたたちのせいで罪のない人が死んでいる」と痛烈な批判も。「私たちはあなたの攻撃に対して黙っていない」。

「私は自分がトランスジェンダーであることを愛している。クィアであることを愛している。より本当の自分に近づき自分を完全に受け入れることで、私はもっと夢を持ち、大きな心で力強く生きていく。日々、ハラスメントや自己嫌悪、虐待や暴力の脅威に直面しているすべてのトランスジェンダーの人たちへ。私はあなたの存在を知っている。あなたを愛している。この世界をよりよく変えていくために私はできることすべてをしていくつもりだ」。

"tales of the city" new york premiere
Dia Dipasupil//Getty Images
エリオット・ペイジ(Elliot Page)、エマ・ポートナー(Emma Portner)

2018年にダンサーのエマ・ポートナーと結婚、彼女と共にLGBTsの権利のために闘ってきたエリオット。これからの活動にも注目していきたい。